和歌山県と日本ユニストが進出協定を締結 複数拠点での宿泊予約システムを開発し、ITエンジニアの雇用を創出

株式会社日本ユニストは1月11日、和歌山県と進出協定を締結しました。2024年2月1日に和歌山市に支社を開設し、複数拠点の宿泊施設予約に対応するシステムを開発するとともに、ITエンジニアの雇用創出に取り組んでまいります。

協定締結の背景

日本ユニストはこれまで、不動産の企画販売や開発を手掛ける企画開発事業と、熊野古道で宿泊施設「SEN.RETREAT」を運営する地方創生事業を展開してまいりました。

SEN.RETREATは現在、熊野古道沿いに2カ所の宿があり、将来的にはさらに宿を数カ所つくることで、熊野古道のメインルート・中辺路を転泊して踏破できるようにする計画です。この旅行形態を実現するためには、複数拠点の転泊に対応した在庫管理ができる宿泊予約システムが必要です。

そこで、熊野古道のほか、関西や四国、九州を一周する際など、全国各地で活用できる予約システムを、2024年春より開発することとなりました。2024年2月にJR和歌山駅前にオフィスを開設し、システム開発の拠点とします。エンジニアやプロジェクトマネージャーを新たに採用し、和歌山県におけるITエンジニアの雇用を創出してまいります。

また、ホテルにおける省人化システム導入などのDX支援事業も展開する予定としています。ホテル運営管理システムを手掛ける台湾系IT企業「ドンケン・テクノロジーズ株式会社」と協業し、全国の宿泊施設に対して、セルフチェックインなどのシステムに関するコンサルティングや、導入支援を行います。

《岸本周平・和歌山県知事 コメント》
和歌山県は近年、ベンチャー企業が数多く進出し、集積が進んでいます。
特にIT人材の育成に力を入れていきたく、そうした方々の受け皿にもなると思います。何より、熊野古道で宿泊施設も運営し、和歌山の観光に貢献されていますので、そちらも併せて期待しています。

《今村亙忠・日本ユニスト代表取締役 コメント》
今回、和歌山県にオフィスを開設することになった理由は、2つあります。
1つは、今後さらなる需要が見込まれるインバウンドの増加を想定し、関西国際空港に近い場所に拠点を置きたいと考えたため。もう1つは、ドンケン・テクノロジーズが2022年に和歌山県との進出協定を締結し、和歌山市に拠点を置いているためです。
また個人的には、自分が生まれ育った日本を元気にしたい、という思いが強くあります。
私の妻は田辺市出身で、今も104歳で健在な義理の祖父がいます。戦争に行った経験がある祖父は、よく私に「お前は日本のために何ができる」と尋ねてきます。こうした原体験から、事業を通じて和歌山から日本を元気にしたいと考えるようになりました。和歌山から宿泊業界の発展に貢献するような事業をつくり、人生をかけて実現してまいります。


【和歌山支社概要】
所在地:和歌山市美園町5-4-6  ライフビル2・3階
設 立:2024年2月1日
事業内容:周遊旅行予約システムの開発・保守